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新刊 芝木好子アンソロジー「恋する昭和」

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山下多惠子 編 芝木好子アンソロジー 「恋する昭和」未知谷 2021年9月初版 P296 こちら消費税10%で計算しております。 以下、出版社ウェブサイトより転載 5つのテーマで10篇を収録 芝木好子の作品世界は大きく三つに分けることができる。洲崎という土地を舞台とした、哀しくやるせないけれども、どこかたくましくも見える女性たちの姿を描いた、〈洲崎もの〉と呼ばれる一群の小説。作者の祖母・母・そして作者自身の、三代の女性を描いた自伝小説。画家・陶芸家・舞踊家・音楽家・華道家・染織家など、芸術・芸能に生きる女性のひたむきな姿を描いた、芸術家小説。共通するのは、そこに昭和という時代のおもむきと、様々な愛のかたちが描かれていることである。「昭和」と「恋愛」は、芝木好子の小説の重要なモチーフとなっている。 体験や心境をそのまま綴るのではなく、架空の人物を造形し、その人物に魂を入れ、自分の気持ちを仮託する、という書き方に、身を削る思いをしたことも、たびたびあったようである。造形した人物をとおして、もうひとりの私と、もう一つの人生を生きる――それは、登場人物に「憑かれた」というよりも、彼女自身が作品の中に入り込み、登場人物にのりうつったかのようでもある。 芝木好子は私小説という方法をとらなかった。しかしある意味、私小説作家以上に、自らの作品に「己」を賭けた作家だった、と言えるだろう。 たぐいまれなストーリーテラー――芝木好子の小説世界は、「読む」ことの楽しさ、「想う」ことの喜びを、きっと思い出させてくれることだろう。 (「解説」より)

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