



ヤスモトユウタ 写真集
「EMBERS」
2024年秋 発行
モノクロP40
当店の新聞取材もしてくださったカメラマン、
ヤスモトユウタさんの展覧会で作られた写真集。
収められているのは
2000年代後半の大阪西成、釜ヶ崎の人々。
まだセンターも閉じておらず、
三角公園では焚き火がたかれ犬も歩いていた。
ヤスモトさんは人々と言葉を交わして撮らせてくださいと伝えてから撮影していると話されていたのを覚えています。
この本には盗撮的なスナップには宿らない、
人間の表情が写真一枚一枚から伝わってきます。
釜ヶ崎の強制退去の様子をツイッターで見て、
このタイミングで仕入れることに致しました。
「これからも釜ヶ崎は変わり続けるだろう。住人は入れ替わり、センターも三角公園も姿を変え、街の風景も一変するかもしれない。現在、少なくない「潜入系ユーチューバー」がアップしている動画も、貴重な記録として将来振り返られることとなるだろう。この小さな写真集も、私が歩いた釜ヶ崎のひとつの記録として、ある時代の"残り火"として、ここに留めようと思う。」