一人の詩人をたずねて曰く、
たとえ誤りにみちていても、
世界は正解でできているのでなく、
競争でできているのでもなく、
こころを持ちこたえさせてゆくものは、
むしろ、躊躇や逡巡のなかにあるのではないか。
―長田弘「誰も気づかなかった」より
と。
生きることに多弁である必要はない
多くの言葉をつくしても、語りえなかった日々の夕暮れ。
微かな薄さに閉じ込められた、三人の詩人の声。
長田弘詩集
「誰も気づかなかった」みすず書房
尾形亀之助詩集
「美しい街」夏葉社
石垣りん詩集
「略歴」
「表札など」花神社