言葉を食べて生きている。
とするならば、
言葉を排泄してもいるのだろうか。
それを食べる人がいるのだろうか。
あなたの口癖を真似して、
生きていた時間がありました。
これまで飲んだ酒の量と、
吐き出した言葉の数と、
打ちのめされた夜と朝。
自然とこぼした本当と、
投げ捨てることもできなかった嘘。
掴み損ねた時間があったから、
今ある手の温かみ。
本を贈った。その時見たあなたの顔。
今ある僕の声と、消えつつある青さ。
内藤里永子編 吉田映子訳詩
「笑いのコーラス イギリス滑稽詩画帖」
トパーズプレス
高田桂子 佐野陽子絵
「ふりむいた友だち」理論社
石井好子
「私の小さなたからもの」河出書房新社
大岡信編 日本近代名詩選
「ことばよ花咲け」集英社文庫
武田百合子 野中ユリ
「ことばの食卓」ちくま文庫
文庫本にはブックカバーがつきます。