一つの孤独にプラス一つの孤独
それが人間生命をただよふ僕とあなたの限界であろうか。
ほんたうにさうであらうか。
あなたは
そのままさうしてゐて
涙の底から僕を見ないで
「涙」より
本書は、氏が生前「出したいけれどもなかなか詩集が出せない」といっていたことばに応えるにはあまりに小さな書物であるかもしれません。しかし、この一冊の詩集は、故人を偲ぶ多数の人々の善意あるご支援があったればこそ刊行できたのであり、それらの方々に対して厚く謝意を表します。「あとがき」より
「小池亮夫詩集」小池亮夫詩集刊行委員会
昭和40年6月 P186
ヤケスレ有・全体的に古色を帯びていますが、嫌な気持ちはいたしません。